メモ@つるバラ


栽培環境

環境は最重要

バラ栽培で一番重要なことは、「どこで育てるか」です。

バラは、日当たりと風通しの良い場所を好みます。
ここでは、病気も少なく丈夫に育ってくれるので、その後の管理で頭を悩ませることもありません。
手軽に育てるためにも、出来るだけ良い環境に植えてください。

日当り十分に日当たりを確保できる場所に植える。
日当たりが悪い場所では、丈夫な品種を選びます。
2~3時間しか当たらないようであれば、鉢植えやプランター植えにして、日当たりを確保してください。
風通し風通し良く、かつ、強風の当たらない場所が良い。
風通しが悪いと、湿度が高くなり軟弱気味に育つので、病害虫が発生しやすくなります。
強風の場所は乾燥しやすく、また、風により傷がつきやすい為、そこから病害が発生しがちです。この場合何らかの防風対策を行ってください。
株間隔隣との株間を50cm以上離して植える。
風通し良く、また、作業をしやすくする為に必要な間隔です。
スペースが確保できない場所でも、前後が重ならないようにずらして植えるなど工夫し、風通しと作業スペースを意識してください。
鉢植えの
環境
ベランダなどのコンクリートの上には直接置かない。
コンクリートの上では、照り返しを受けて急激に乾いたり、高温になりがちな為、根が傷みやすくなります。板を敷いたり、レンガなどで一段高くするなどして照り返しを防いでください。

水遣り方法

ポイント

  1. 土の表面が乾いたらたっぷりと。
  2. 朝が最適
  3. 静かに根元に流し込む

頻度と量 土の表面が乾いたら、たっぷりと行う。
どんなに水が大切でも、やりすぎは根腐れをおこす原因になります。 また、いつも表面まで過湿状態ですと、根が土中深く張らずに、乾燥に弱くなってしまいます。土の表面が乾くまでは与えないでください。 
鉢植えの場合は、地植えよりも注意深く観察し、水切れに気をつけてください。 与える際は、鉢の底から充分に水が出るまで行います。 
毎日少しずつ与えるやり方は、良くありません。 乾いたらたっぷりと、を徹底してください。 時間 午前8時頃から10時頃まで がおすすめです。
夏の鉢植えの場合は、 乾き具合を見て、乾いているようならば1日2回行ってください。 コツ 静かに根元に流し込む。
水はねが飛ぶような与え方は、病害を受けやすくしたり、葉やけをおこしやすくするので避けてください。また、バラの上からまくと花を傷めたり、葉やけをおこしてしまいます。

水遣りの重要性

芽が出てから蕾が色づく間の水切れは、厳禁!

バラの生育に無くてはならないものが、水です。 
芽、葉、枝は水によって育てられているため、多くの水を必要とします。
また、肥料を吸収させる役割も果たしているので、肥料だけ与えていても効果が有りません。 

同じ品種でも、生育中の水分量によって葉の大小が異なってきます。
そこで、より良く生育させるためには、芽が伸び始める頃から蕾が色づくまでの生育期に十分な水分量を与える必要があります。 

特に、新芽が2cm位に伸びた頃の水切れには要注意です。
バラは、この頃に花芽が出来ると言われており、その時に極端な水切れをおこすと、その花芽は育たず、ブラインド枝(花の咲かない枝)となりやすいのです。 
また、葉枚数が増加するにしたがって、水量も多くするようにします。

肥料

肥料の役割 土の中には多かれ少なかれ肥料分が含まれていますが、花を咲かせるためにはそれだけでは足りません。 十分な栄養を与えられたバラはぐんぐん伸びて立派な花を咲かせるばかりか、病気に対して強くなります。 適切な時期に、適切な量の肥料を与えましょう 施肥の種類 バラ栽培では、大きく分けて 元肥・寒肥・追肥 の3種類があります。

元肥:植え付け時に施す肥料。

寒肥:毎年冬に施す肥料。
その年のスタートを決定し、1年間の生育を左右します。

元肥、寒肥は地植えのバラにのみ行い、鉢植えには行いません。
フラワーメーカーなどの配合肥料と、乾燥牛フン、堆肥などの遅効性肥料を与えます。
遅効性肥料は、成分が徐々に吸収され、長い期間にわたって効き目を示します。
乾燥牛フンなどの有機物は空気の流通を良くし、土壌改良、土づくりの役割も果たしています。

追肥:成育期に施す肥料。
成育中の栄養分を補い、弱ったバラに栄養を与え、2番花・3番花を立派なものにします。
また、健全に冬を迎えられるようにします。

肥料の与え方

肥料の与え方

剪定 咲がら切り

咲がら切り

役割

咲がら切りは、続けて良い花を咲かせる為に行います。
咲き終わりに近づいた花の枝を切ると、そこから花芽が伸び次の花が咲いてくれます。

方法

  1. 一番花の咲がら切り
    3月から伸び始めた枝の中頃の、しっかりした五枚葉の所(5枚の葉が付いている所)で切ります。
    ミニアチュア系、つるバラも同様に、伸びた枝の半分位が目安です。
  2. 二番花、三番花の咲がら切り
    一番花、二番花で切った所から伸びた枝の中頃で切ります。

*ツルバラでは忘れがちです。 全体を見回して、忘れずに行ってください。

つるバラの誘引

つるバラの誘引 剪定・誘引前 つるバラの誘引 剪定・誘引後

下記は フェンスへの基本的な剪定、誘引方法です。 品種によって、方法が大きく異なる場合があります、ご注意ください。
下記は、ピエール ドゥ ロンサールを基準として記載しています。

時期
12月下旬
※ できなかった場合は、できるだけ1月上旬までに行ってください。

<簡単に行う方法> 枝を外さずに行う方法

  1. 残っている葉を全部とります。(ハダニ、アブラムシが越冬している事があるため)
  2. 主要な枝(年数に関係なく太く元気な枝)を残し、弱々しい枝や込み入っている枝は切り捨てます。(今年でたシュートは残してください。)
  3. 主要な枝の先端を20~30cm程切り、側枝も10cm程度残して切ります。
  4. 春の開花をイメージしながら、シュートを配置します。 その際、枝は水平かやや斜め上向きに配置し、先端を30cm程度切ります。

<念入りに行う方法> 全ての枝を外して行う方法

  1. 残っている葉を全部とります。(ハダニ、アブラムシが越冬している事があるため)
  2. 全ての枝を外します。
  3. 枝の配置を考えながら、 残す枝(誘引する枝)を決定します。
    ポイントは下記の通りです。
    • 今年でたシュートが多い場合は、シュートを主に誘引します。 少ない時は、2~3年目の枝も残します。
    • 弱々しい枝は根元より切ってください。 今年10月以降にでたシュートは、若いために寒さによって枯れる場合が多いので、生え際から10cm程度上で切ってください。
    • 残す2~3年目の枝は側枝を切ります。(10cm程度残して切って下さい) *全体の配置を確認しながら行ってください。
  4. 残す枝を、水平かやや斜め上向きに配置し、先端を20~30cm程度切ります。 先に切ると、長さが足りなくなる場合がありますので、配置を確認しながら行ってください。

配置する際に、枝が伸びている向きと逆に配置すると折れやすいので、注意して行ってください。

一般的に株元や太い枝には咲かないので、細い枝( 細くても元気が良い枝)を株元や太い枝に重ねたり脇に配置すると、株全体が花で覆われます。

枝の間隔を、小輪種で5cm程度、大輪種で10cm程度で配置すると、開花した時にフェンスに隙間なく花が付きます。

※ カイガラムシが付いている場合は、しっかりと落としてください。そのままにすると 木が枯れる場合があります。

https://www.hanahana-shop.com/hpgen/HPB/entries/33.html

5-6月

5月中旬ころから、豪華に華やかに花が咲きます。お世話をした分、感動も大きいでしょう。つるバラならではのドラマティックな景色を、思いっきり楽しみましょう。
花がひと段落すると、枝先に栄養が集まり、若い枝(シュート)がビュンビュン伸びてきます。
木立のバラの場合は、樹形を整えるためにシュートを切りますが、つるバラの場合、シュートは次シーズンに花を咲かせる大切な枝です。大事にとっておきましょう。

水やり鉢植えは、土の表面が乾いたらたっぷりやる
庭植えは、必要なし
肥料5月は必要なし(ツボミが付いている時の肥料はNG)
6月、全ての花が終わった後に1回やる
病害虫アブラムシうどん粉病黒星病バラゾウムシチュウレンジハバチ
この時期に
鉢苗を購入したら
花が終わる6月まで、入っている鉢のまま管理します。
花が咲いている時に植え替えると、花やツボミがダメになることがあります。
寒冷地の場合5月は購入した苗の植え付け適期です

7-8月

春の花がひと段落したバラは、ベイサルシュート(地際から出る若い勢いのある枝)やサイドシュート(枝の途中から出る勢いのある枝)が伸び、暴れます。
木立のバラの場合は、樹形を整えるために伸びた枝を切りますが、つるバラの場合、シュートは冬に誘引する大切な枝なので、雨風などで倒れないように、支柱、フェンス、オベリスクに直立させ、仮留めをしてとっておきましょう。
また、梅雨が明けると、暑さと乾燥でバラが弱りやすくなります。
つるバラは葉の数が多いため、水切れを起こしやすいので、気を付けましょう。
特に、鉢栽培でつるバラを育てている場合は、水の管理には注意が必要です。

水やり鉢植えは、土の表面が乾いたらたっぷり
庭植えも、高温で雨が少ない時は必要
肥料普段の1/3の量にして、1ヶ月に1回
病害虫黒星病ハダニヨトウムシ、ホソオビアシブトクチバ
寒冷地の場合一番花が咲きます。5月~6月のページを参考に

9-11月

9月に入って夜の気温が下がり始めると、再び枝葉が伸び始めます。引き続き、伸びた枝は冬の誘引まで直立させて仮留めしておきます。
また、四季咲きのつるバラは秋の開花を促すために、夏剪定をします。
枝を伸ばしている途中の株で、枝の誘引場所に困っている時は、このタイミングでトレリスやオベリスクを設置するのも◎です。

水やり鉢植えは、土の表面が乾いたらたっぷり
庭植えも、9月の雨が少ない時は必要
肥料夏剪定の後に、「バラの肥料」を適量
病害虫黒星病チュウレンジハバチヨトウムシ、ホソオビアシブトクチバ
寒冷地の場合雪が降る前に、誘引を外し株を寝かせる、冬囲いをするなど雪や凍害対策を。
秋に購入した苗木は、雪が降る前に植え付け根づかせる。

12-1月

つるバラは木立性のバラより、ひと足早く春の準備を始めます。
剪定&誘引までを、12月下旬から1月中旬までに終わらせるのが理想。
寒くなるほど枝が硬く締まって折れやすくなることと、枝を早く横に倒して日光に当てた方が、早く花の付く芽が決まり、養分を蓄えて良い花が咲くからです。
遅くとも、新芽が出てくる2月中旬までには終わらせましょう。
この時期を過ぎると芽が出はじめ、誘引作業中に芽がポロッと取れてしまいます。ただ、芽は取れても、新しい芽が出てくるので、花が咲かないということはありません。

水やり鉢植えは、土の表面が乾いたらたっぷり。
水やりする時は、気温の高い昼間に。
地植えは不要。
肥料剪定&誘引が終わったら「バラの肥料」を1回。
病害虫カイガラムシに注意
寒冷地の場合雪が降る前に雪囲いなどの対策をして、雪の重みで枝が折れないようにする。剪定と誘引は雪の積もる前か、雪が解けてから行う

3-4月

3月~4月は、姿の変化が大きい時期です。日照時間が長くなり、気温が上がってくると、成長のスピードが加速します。
3月に新芽が出て、次に若葉が茂り、そのうち小さな蕾も見えて、、、と日に日に姿が変わっていきます。
暖かくなるので、虫も動きはじめ、病害虫に注意が必要になります。
若葉が出はじめてからは、毎日状態を観察すると病害虫を見逃しません。

水やり鉢植えは、土の表面が乾いたらたっぷりやる
庭植えは、必要なし
肥料月に1回「バラの肥料 」をやる
4月の肥料は中旬までに済ませる
病害虫若葉にアブラムシが付きやすい。
葉が多くなるとうどん粉病も出てきます。蕾が付く頃にはバラゾウムシにも注意。
寒冷地の場合雪が解けてきたら剪定&誘引を行います

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